30~40代をメインターゲットにした、心身を整えるフジ医療器のマッサージチェア

フジ医療器さんの新製品発表会に出席しました。親会社であるジョンソンヘルステックさんが展開していた「SYNCA」ブランドを、フジ医療器さんで引き継いだもので、新製品はこのブランドの下、「CirC GRACE マッサージチェア L24 MR380(以下、L24 MR380)」の製品名で発売します。

本体カラーはベージュとブラックの2色から選択。5月1日の発売で、全国の家電量販店や同社直販サイト等で販売します。価格はオープン。想定価格は税込178,000円となっています。

L24 MR380の後ろに立つ、新たに代表取締役会長 兼 社長に就任した、呉 旭亞(Alex Wu)氏。台湾出身の方です。青く光っているのがアンビエントLEDライト

SYNCAは「進化」や「真価」に由来し、高い機能性と洗練されたデザインとともに、上質で健康的なライフスタイルを提案するというコンセプトです。

シリーズ名となるCirC GRACEは、CirC(Circle)に「巣のように包み込む」の意味が込められており、GRACE(恵み)には「この製品の特徴的な優雅な曲線美」を表しているとのことです。

L24 MR380の使用イメージ。腰とふくらはぎの青く着彩されている部分はエアマッサージのあるところ。実際にはこうした色は着いていません

メインターゲットは30~40代のファミリー。同社の調査では30~40代でも日々の生活に疲れを感じている人は多く、身体的・精神的なケアへのニーズは高まっていると言います。実際のところ、自分自身が30~40代の頃を振り返っても、それなりに疲れが溜まってぐったりすることはありましたし、胃に穴が空きそうなこともあったことを思い出します。

L24 MR380の外観で目に付くのは、本体上部のアンビエントLEDライト。癒やしのブルーでくつろぎ空間を演出するとのことですが、人によっては落ち着かなくなりそう。そこはやはり、開発陣にもそう思う人がいたようで、ライトはオンオフ可能です。

両肩の位置には、Bluetoothスピーカーも搭載。ここから内蔵のヒーリングミュージックを再生できるほか、スマートフォンと連携して自分の好みの音楽も流せます。対応するBluetoothプロトコルは、A2DP V1.0/AVCTP V1.4/AVDTP V1.0/AVRCP V1.5/HFP V1.5/SPP V1.2/HID V1.0/GAP/GATT。対応コーデックはSBCとなっています。

Bluetoothスピーカー。その上のアンビエントLEDライトはオフになった状態

L24 MR380が搭載するメカユニット「GRACEメカ」には揉み玉が4つ備わっています。上下約95cm、首や肩からお尻まで広範囲にマッサージでき、「もみ」「たたき」「さざなみ」「押しもみ」「指圧」のほか、緩急をつけた「リズムもみ」「リズムさざなみ」「リズムたたき」の8つのもみ技に対応します。

部位ごとのほか、全身と部位別に対応した5種類の自動コースがあり、コースを選択すると背もたれが自動でリクライニングする「ゼロフロートリクライニング」機能も備えています。

エアマッサージするフット部は、回転してフットレストになります。使わない時にはフットレストのほうがコンパクトになって邪魔にならないでしょう。エアマッサージは腰横にも用意していて、エアーの強さも4段階とオフから選べます。

フット部のエアマッサージは、回転させて本体に収納し、フットレストにもなります

操作部は右手側の腕部に埋め込まれていて、タッチとダイヤルで操作できます。ダイヤルが使いやすくて良かったです。

右腕部の操作パネル。リクライニングの角度をダイヤルで調整できるのは操作しやすくて便利

左の腕部にスマートフォンポケットがあるので、マッサージ中はスマホをそこに入れておけば不意の電話でも手に届く場所にあるので慌てずに済みます。ここまでするのであれば、いっそ操作パネルもスマホと連携していると、もっと便利に使えたかもしれませんね。

左腕部のスマートフォンポケット。ここはスマホの充電に対応して欲しかったところ

腰回りにはヒーターも搭載しています。熱伝導率の高いグラフェンヒーターを採用しており、実際に試してみると熱くなりすぎない印象で、冬場はもう少し温度が上がっても良いかもしれないと感じました。

ヒーターは腰の部分に備わっています

先述のとおり、L24 MR380の価格は20万円弱と想定されています。これはマッサージチェアの中では安いほうで、同社のラインアップのボトムクラスは置き換わることになります。マッサージに毎月何度か通うような生活スタイルの人ならば、自宅で毎日使えるマッサージチェアの導入はコスト面でも十分に魅力ある選択肢ではないでしょうか。

L24 MR380はリビングにも個室にも、事務所にでも置けるポップなデザインです。このあたりもユーザーの若返りを意識していることが伺えます。とはいえ、マッサージチェア市場全体のメインユーザー層が60代以上なので、この製品もシニア世帯の購入はそれなりに多くなると見込んでいるそうです。

マッサージチェアは家電量販店で確かめてから買いたい家電の代表例で、メーカー販売員をどれだけ派遣するかがシェアに如実に影響を与えていました。昨今はこの傾向も薄れ、ネットで調べて店舗で確かめ、ネットで決済してしまうケースが増えているそう。店舗のショールーム化が進んでしまっているのですが、そうと分かっていても店舗に入れていかないわけにはいかないのが難しいところです。

ちなみにフジ医療器さんは、マッサージチェアを世界で初めて量産した企業として知られています。第1号機は「フジ自動マッサージ機」で、創業者の藤本信夫氏が1954年に製作。同社の創業年でもあります。2014年には日本機械学会の「機械遺産」のNo.68に認定されています。今年は同社の創立と第1号機発売から70周年の節目の年。注目の1年になりそうです。

1台5役の欲張りな「おうちいろり」は美味しい卓上調理器

シロカさんの卓上調理家電「おうちいろり」には、伊賀焼の窯元・長谷園さんの土鍋が付く「SQ-D151D」と土鍋が付かない「SQ-D151」の2モデルがあります。直販サイトでの販売価格は、土鍋付きが税込39,600円、土鍋なしが税込24,970円。どちらも送料無料となっています。

今回はシロカさんに土鍋有りのSQ-D151Dをお借りして試用しました。

SQ-D151D(左)、SQ-D151(右)

製品名にある「いろり(囲炉裏)」は、電気のない時代の民家における食卓の場。火と鍋を囲む家族団欒の場の象徴でした(都市部の屋敷や長屋などは事情が違いますが、それはまた別の話)。本製品は囲炉裏が家庭で果たしていた役目をモチーフにしています。このため、キッチンで調理に使うのではなく、リビングやダイニングの食卓の上で、家族で囲んで調理しながら食べることがコンセプトになっています。

最初に冷蔵庫の余り物で作った鶏肉、白菜、水菜、椎茸等をごった煮した鍋。レシピブックにないメニューでももちろん作れます。ちなみに鶏肉は野菜より先に入れて水のうちから煮ていくと柔らかくなりますよ

おうちいろりには1台で様々な調理を楽しめるよう、「焼き網」「深皿」「ボールプレート」「土鍋」「蒸し皿(陶製すのこ)」の5種類のプレートが付属します。

本体サイズはW293×D343×H95.7mm。ガスボンベを使う卓上コンロと同じくらいの面積で、高さはそれより少しあるイメージです。電源コードは2.5メートルあり、多くの環境でテーブルの下を這わせて壁際から電源が取れる長さになっています。

使用時は本体に熱源ヒーターをセットし、遮熱板とプレートを重ねます。「焼き網」を使う時は「水受皿」もセットし、「焼き網」と「土鍋」のプレートでは先にアタッチメントも装着。いずれも、きちんと取り付けないと加熱しない安全設計ですが、ちょっとずれただけの場合でも加熱しないので、慣れないうちは取扱説明書を見ながら一つひとつ確認することもありました。

「焼き網」と「土鍋」の使い勝手が良いです。「焼き網」では水受け皿に余分な脂が落ちるので煙が抑えられ、室内でも焼き肉や焼き鳥が楽しめました。ヒーターの火力も十分で、鍋も深皿も蒸し皿も問題なく使えました。

我が家では「焼き網」ではまぐりを焼いていて、醤油を垂らすか垂らさないかで思わぬ論争が起きました。80歳を過ぎた両親がいまだに互いの知らない好みの違いのあることに気付けたのは新鮮でした。

土鍋は深さがあって雰囲気も良く、とても使いやすかったです。土鍋は熱がゆっくり通る代わりに蓄熱性が高く、火を止めてからも冷めにくいのがメリット。鍋に舌鼓を打ったあとはうどんを入れたり雑炊にしたり、お好み次第。ご飯も炊けます。

部品が多いこともあって、使うまではお手入れが面倒なのではないかと心配していたのですが、手間と感じるほどでもなく、洗いやすい深皿はもちろん、焼き網に付く焦げも簡単に落ち、たこ焼きを作った後のボールポレートもすんなり汚れが落ちて驚きました。ヒーターは水洗いできないため、もし汚れが着いた場合は布かウェットティッシュなどで拭き取ります。

気になった点も書いておくと、水受皿はもう少し深さが欲しいと感じました。水がなくなった場合は、途中で水差しやグラス等で注ぎ足せば良いのですが、逆に水が余った場合に片付けようとして零しそうになって慌てることがありました。お腹がいっぱいになった後ってどうしても油断して、準備中よりも動きが雑になってしまうんですよね…。

おうちいろりは冬場の活躍が間違いないアイテムですが、夏場も南国系の料理や蒸し料理を楽しむのにとても良さそうです。

このほか、美味しそうな写真が大きく載っているレシピブックが付属します。ページをめくりながら、今日は何を作ろう、明日は何を食べようと想像するだけで楽しめます。

レシピブックは、シロカさんのWebサイトでPDFが公開されています(本体編土鍋編)。気になる方は是非そちらをご参照ください。

これはシロカさんが作ったレシピブック外のメニュー「クレソン豚しゃぶ」。レシピ以外の料理もアイデアと工夫次第で色々と楽しめることが分かりますね

パナソニックが2024年版「新・商売の基準」を発表

パナソニックさんの新戦略発表会に出席しました。『「新たな商売の基準」について~IoT・サービスの取り組み、進捗・新サービス』と題されており、パナソニックさんが2023年4月に発表した「新たな商売の基準」の進み具合の報告と、新しい展開についての発表です。

パナソニックさんは、2023年4月に「新・商売の基準」を発表しており、IoT延長保証サービスは、7カテゴリー約500品番に到達。2023年度末に900品番までを目標に進捗中だそうです。配送設置時にIoT接続を無料で行うサービスが好評とのこと。

アフターサービス体制を強化しており、購入した後もアプリで新たな価値を提案するIoTの取り組みを進化させていき、購入後の満足度向上を図るとしています。

お手入れが必要な時期が近付いたり、機器の異常を発見したりといった場面で、スマホに通知するサービスを拡充していくそうです

新サービスは「Panasonic Factory Refresh(パナソニック検査済み再生品)」の陣容を10カテゴリーに拡大し、併せて「Panasonic Store Plus」で販売と定額利用サービス(サブスクリプション型サービス)を行うとの内容でした。Panasonic Factory Refreshは、同社基準を満たした高品位なリファービッシュ品の新しい名称です。

パナソニックさんではリファービッシュ品を「Panasonic Factory Refresh」と呼ぶことになります

10カテゴリーは、具体的には、洗濯機・有機ELテレビ・ポータブルテレビ・ブルーレイディスクレコーダー・一眼カメラ・ドライヤー・食器洗い乾燥機・冷蔵庫・炊飯器・電子レンジとなっています。

また、パナソニックさんのサブスクリプション型サービスは、契約件数が前年比210%UPで伸びているそうです。

リファービッシュ(refurbish)とは初期不良などでメーカーに返品された商品や、店頭展示品、長期在庫品などを、新品に準じる状態に仕上げた再生品のことで、「中古整備済品」「修理再生品」などとも呼ばれます。

Panasonic Factory Refreshの再生工程を説明する展示。テレビの基盤のチップを交換して再生した内容になっています

一般消費者がイメージする中古品とは、中古自動車や古本、あるいはメルカリやヤフオクに代表されるような、他の消費者が使用して手放した製品のことなので、メーカーの厳しい出荷基準を満たす新品とはだいぶ乖離があります。このため、「新品に準じる状態」と言われてもピンと来ない人も多いのではないのではないでしょうか。

実際、この発表会当日の各社報道を見ていると、テレビのニュースなどは「中古」の言葉しか使っていませんでした。取材した記者がリファービッシュの意味を知らないか、あるいは知っていても消費者が理解できないと思ってざっくり言い切ってしまったのか、誤解を与える印象でした。

リファービッシュは大きなくくりとして「中古」でも間違いではないし、厳密には「新品」と言えないだけに、パナソニックさんに限らずメーカーは「新品同様」の言葉はあまり使いません。ここは報道側が汲み取って「使用する上で、新品同様と思って差し支えない」等と言い換えてやらないと、消費者のリファービッシュ品に対するイメージが実像とだいぶ異なってしまうのではと感じました。

さらに「パナソニックが中古品を自社サイトで販売する」と表現すると、流通業を敵に回すような印象も出てきます。実際は流通各社に丁寧で誤解のない説明がなされているはずで、発表会でももっと消費者寄りの平易な説明があったほうが良かったのかもしれません。メディアが不勉強なのが一番の原因なのですけれどね。

私もリファービッシュ品はどの時期にどのくらいの数が揃うか長期予測はできないから、販売計画を立てにくいはずだと考えていました。しかし、聞けばパナソニックさんくらい大規模なメーカーになると、初期不良率や長期在庫品の返品率なども統計のデータからだいたい見えてくるのだそうで、大きな数がある訳では無いとの前置きをしつつも、ちゃんとビジネスとして責任を持って継続できるだけの計画が立っていると述べていました。このあたり、素直に脱帽です。

この件に関しては大仰な売上目標などは掲げておらず、これからスキームを作っていくとのことで、まずは国が取り組む持続可能な社会の実現という流れに、家電メーカー最大手としての姿勢を示したと言えそうです。

Facebookの詐欺広告からうかがえる、情報弱者狙い撃ちの恐怖

最近、Facebookに掲載される広告に悪質なものが増えて社会問題化しています。

有名人の顔写真や動画を勝手に使って出資者を募る広告は、ホリエモンこと堀江貴文さんや、ZOZOを運営するスタートトゥデイの元社長・前澤友作さん、ユニクロを運営するファーストリテイリングの会長 兼 社長の柳井 正さん、ジャーナリストの池上 彰さんなどが被害に遭い、Facebookを運営するメタ社に対して速やかな対応を訴えています。

そんな中、私のFacebookのフィードでヨドバシカメラさんを騙る詐欺広告を見かけたので、ここで報告と注意喚起を促しておきます。

写真にはヨドバシカメラさんのロゴを合成しています。DELLさんのノートパソコンが303円で購入できるという触れ込みで、「詳しくはこちら」を押下させる狙いです。その先もあるのかもしれません。興味本位で押さないようにしましょう。君子危うきに近寄らずです。

投稿者は「Yodobashi Laptop」のアカウント名で、なぜか3,000人近いフォロワーがおり、星4.97と極めて高い評価が付いています。

303円は少額であり、金銭を直接だまし取るのが主目的の詐欺ではなさそうに見えます。しかし、個人情報を抜き取られて「詐欺に引っかかりやすそうな人物リスト」に加えられる可能性があります。

近年は様々なところで漏れ出る個人情報を集めて分析し、個人の興味の方向性や付け込みやすいところ(ウィークポイント)を探ってアプローチするようになってきています。その人の騙されやすいところを狙って騙しに来るように、騙す側も進化しているのです。

詐欺師から見ると「騙されやすい人だけを騙せられれば、効率良く稼げて通報されるリスクも低く」なります。誰もが騙される巧妙な手口ではなく、騙される人だけが騙されて泣き寝入りさせる手口が彼らの理想。それには手口そのものは稚拙でも全然構わないのです。

つまり、情報弱者やウィークポイントをさらけ出している人ほど、狙い撃ちされる世の中になってきていると言えます。個人情報を大切に守り、悩み事や困っていることを安易にSNSで発信しないように気を付けましょう。

ちなみに写真のPCはプライスポップには「DELL Inspiron 15 3520」と表記されていますが、展示されているのはそれと異なる製品です。実際は「DELL G15」シリーズのどれかと思われます。日本語仕様ではなく中国語仕様のようなので、中国語圏のどこかで撮影した写真をベースにしているのでしょう。ヨドバシカメラさんは今のところ海外に店舗はないので、ヨドバシカメラさんで撮影されたものですらないということです。

消費者に向けた注意喚起が必要なのはもちろんですが、いつこの「ヨドバシカメラ」の表示が「ビックカメラ」や「ヤマダデンキ」に入れ替わるか分かりませんし、「DELL」が「NEC」や「富士通」に入れ替わるか分かりません。PC以外の製品が利用される可能性もあります。

そう考えると、流通やメーカー全体でメタ社に苦情を申し入れ、圧力をかけたほうが良いのではないかと感じます。基本利用が無料のFacebookで収益を上げていくには広告が重要な点には理解を示さねばなりませんが、それを差し引いてもメタ社の広告に対するスタンスは杜撰を通り越して悪質に近く、消費者庁から行政指導して、改善されなければ法的措置を取ったほうが良い段階に来ているのではないでしょうか。

また「ネットは危険だ」といたずらに指摘し、不安を煽るだけで、まるで悪党に手口を教えているかのような一部オールドメディアの情報発信にも疑問を感じています。適切な対策を促すように働きかけるのはもちろん、ネットが玉石混交の場であり、便利さと危険さを併せ持つ、包丁や自動車と同じように扱いに気を付ける必要のある道具なのだと理解して報じてほしいものです。

シャープがサーキュレーター市場に参入!広い部屋で使えるイイ目のサーキュレーターを探している人向け

シャープさんのプラズマクラスター・サーキュレーターの新製品発表会に参加しました。

シャープさんは扇風機市場では老舗として知られるメーカーですが、サーキュレーター市場には初参入となります。扇風機は2001年から事業を休止して2011年に再参入。優しい風を作るネイチャーウィングと、空気の質を高めるプラズマクラスターの搭載で存在感を放っています。

サーキュレーターの製品名は「PK-18S01」。本体カラーはアッシュブラックとライトグレーの2色展開で、どちらも表面が指紋の目立たないファブリック調になったシックな仕上げ。4月18日発売で、価格はオープン。市場想定価格は税込24,000円前後となっています。この価格からも分かる通り高級路線を狙っています。

扇風機で特長とするネイチャーウィングと、プラズマクラスターの技術を、PK-18S01にも採用。フクロウの翼形状を参考にした18cmサイズの羽根は、風切音を抑えながら風を遠くまで届けられ、風に載せた高濃度なプラズマクラスターは、部屋干し衣類の生乾き臭を消臭します(イオン濃度50,000個/立法cmの「プラズマクラスターNEXT」)。

フクロウの翼形状が見られる分解モデル。羽根に奥行きがあり、微妙に湾曲しています
風路設計も工夫して、風速を高める構造になっています

お手入れ性を良くしており、ガードや抗菌ファンは工具なしで取り外せ、水洗いが可能です。リモコン付きで、チャイルドロックなどの機能も搭載し、小さな子供のいる家庭でも安心して利用できます。

サーキュレーターは室内全体の空気を撹拌して空気の淀みをなくす道具なので、風が遠くまで届く直進性の高い波になっています。このため、風を身体で直接受けると柔らかさを感じられず、涼しさに比べて風圧が強すぎるように感じるかもしれません。人体に風を当てて身体の体感温度を下げる扇風機と同じ使い方をするべきではないので注意しましょう。

むしろ、扇風機の風は直接当たると苦手だけれど、当たらないと涼しくならないと感じているような人にうってつけなのです。

PK-18S01の風量は10段階。会場では風が遠くまで届く様子を実演しており、広い部屋でも問題なく室内の空気が撹拌できることが見て取れます。10メートルの位置の風車がちゃんと回転しています。運転音も高音が抑えられていて静かでした。

10メートル先の風車に風を当てます
動画です。音が出るので注意

自動首振りは上下140度、左右120度に対応。ただ首振り範囲は無段階ではなく「この角度で固定したい」という場合も位置の微調整ができないため、台座を手でずらすこともありそうです。会場では「リモコンにこっち向いてボタンが欲しい」との声も聞かれました。私もこの意見に賛成です。

リモコンに備わっている「タイマー」ボタンを3秒以上長押しすると、プラズマクラスターイオンのOn/Offが切り替えられます(衣類乾燥モード中はOffになりません)。また、就寝時などに表示部やランプの明かりを消したいときは、本体かリモコンの上下首振りボタンを3秒以上長押しすることで、明暗を切り替えられます。

このあたりは機能を備えているのは嬉しいものの、ちょっと分かりづらいかなあ。それこそ取説にアクセスする二次元コードを本体に印字しておくくらいの工夫があると喜ばれたのではないかと感じます。

サーキュレーター市場は数ある家電製品ジャンルの中でも激戦区です。山善さんやアイリスオーヤマさん、小泉成器さん、ドウシシャさん等が頑張っており、安価なゾーンになるほど聞いたことのない中国メーカーなどもひしめくようになります。

サーキュレーターは基本的にセルフ商材で、販売員が売り場で接客することなく、来店客が店頭で見比べて商品を手に取ります。PK-18S01はその価値をきちんと訴求できるかどうかがポイントになるため、店頭でも通販でも、安価なサーキュレーターと何が異なるのか、価格相応のメリットをしっかり見せられるかどうかがヒットの境界になりそうです。

動画です。音が出るので注意

そういう点からも、こうした少々トリッキーな見せ方は、家電量販店やホームセンター等の店頭で目立って良いのではないかなと感じました。商品を探している人にも見つけやすくなりそうですね。

エプソンダイレクトの創業当時を振り返るインタビュー

エプソンダイレクトさんの創立30周年を記念して、創業当時を振り返るインタビュー記事がマイナビニュースさんに掲載されました。PR記事です。

前社長の河合保治氏と、お客様サポート対応を長く務められた青栁忠夫氏の両名に話を聞いています。取材会場はエプソンミュージアム諏訪で、グループ各社の歩みが展示されていてとても興味深いものでした。Webサイトから予約すれば誰でも無料で見学できるので、諏訪に遊びに行く人には是非訪れて欲しいなと思います。

詳しくは記事で触れていますが、創業メンバーは当時の海外部隊でもう全員退職されているとのことで、当時若手の河合氏と青柳氏はエプソンダイレクトをグループ会社の1つとして外から見ており、社内の言い伝えとご自身の感想で創業時の様子を聞かせてくれました。

そこから現在の姿にどのように変化してきたのか、駆け足になっていますがまとめた内容になっています。

河合氏の声と喋り方が、20年ほど前に一時期お世話になった上司に凄く似ていて、録音を聞き直していると、その上司が喋っている姿が脳裏に浮かんで仕方ありませんでした(笑)

「ただのパソコン会社ではなく、問題解決のパートナーとしてお客様の側に」エプソンダイレクト30年の歩みと歴史

ゴルフ場でWATCH GT 4のゴルフナビ機能を体験!

ファーウェイ・ジャパンさんのスマートウォッチ「HUAWEI WATCH GT 4」のゴルフナビ機能を、実際のゴルフ場で体験するイベントのレポート記事が、マイナビニュースさんに掲載されました。

被写体はマイナビニュースの営業担当の中野氏です。最近始めたばかりと本人は言っていましたが、初心者と呼ぶにはいい腕なんじゃないかと思います。ゴルフ場らしいビジュアルが頭に出てくる構成にできて良かったです。カラッと晴れていればベストでしたが、こればかりはなかなか。

会場はゴルファーの間では有名な茨城県佐倉市の麻倉ゴルフ倶楽部です。設備の整ったゴルフ場で参加した皆さんが絶賛していました。

ゴルフナビ機能については、少し前にも記事にしています。今回はその時にアナウンスされた機能を確認するのが目的。特にファーウェイさんが自信を持っていたGPSの精度は、ゴルフ場でないと確認できない部分。ここできちんと見られて、これは大したものだと納得です。

詳細は記事をご覧いただくとして、記事中でも触れている通り、20種類以上あるワークアウトモードの1つとしてのゴルフ機能が、3万円台で手に入ると考えるとかなりお得なスマートウォッチと言えるのではないでしょうか。ゴルフ好きの方は検討する価値のあるデバイスだと思います。

記事では触れるようなことではないので触れていませんが、今回は取材時にミスもしてしまいました。ゴルフ場を出る時に、ロッカーキーを間違えて持って来てしまい、帰りのバスの中で気が付いて広報代理店の方に託して戻してもらったのです。宅急便で送ることになるのかな…。ご迷惑をお掛けして本当に申し訳ありません。ホテルを利用したってフロントに鍵を返さずに出ることはないのに、なんでうっかり出てきてしまったのやら。反省しきりです。

ファーウェイ「WATCH GT 4」のゴルフナビ機能をゴルフ場で体験! 手軽さと扱いやすさが秀逸

フランスの子宮頸癌罹患者は日本よりずっと少ない!フランスのコルポスコピーの権威が語る医療事情

コルポカメラを現場で試用した、フランスコルポスコピー・子宮頸部膣病理学会会長のザビエル・カルコピーノ(Xavier Carcopino)先生へのインタビュー記事が、マイナビニュースさんに掲載されました。カシオ計算機さん提供のPR記事です。

メディカルチームがメールベースでインタビューしたものを、一問一答の体裁として編集しながら執筆したものになっています。去年執筆した、スペインのパオラ・パスカリ先生の記事と似たような感じです。

パスカリ先生の時よりもアンケートの回答が簡潔で、さらに幾つか制約があり、地味に書きづらかったです。とはいえ、カルコピーノ先生の勤めるマルセイユ大学北部病院やマルセイユについて調べて150文字ほど稼いだり、カルコピーノ先生がフランスにおける年間の子宮頸癌罹患者数と死亡者数を挙げていたので、日本の数値も調べて比べたり。それでも普段よりだいぶ短い記事になりました。

調べるのはそれなりに手間で、できるだけ正確にするために厚生労働省国立がん研究センターなどのサイトで出典まで調べるようにしています。HPVワクチンの接種状況についてはこのページを参考にしました。最近は「がん情報サービス」というサイトを見つけて、ここに様々な統計データがまとまっていてとても便利。癌検診の受診率はこちらのページです。

今回はたまたま仕事がスポッと空いたところに嵌まるように入り、すぐに着手して集中もできたため、締め切りよりずっと早く出せました。いつもこんな優良ペースで進行させられると、もっと仕事もこなせて重宝されるはずなのになと思ってしまいます。

なお、記事では癌は平仮名で「がん」と表記されており、原稿でもがんと開いて書いて提出しています。私は漢字を無闇に開くのは嫌いなので、自分が自由にできるブログでは癌と漢字表記しています。このくらい一般教養の範疇だし、子供に国語を勉強させる立場の大人が進んで平仮名を使うのを見ると、どの口で「子供に勉強しろ」と言うのだろうと思ってしまうのです。「子供」の表記も同様。日本人の国語力を徒に低下させてはいけません。

癌とがんと言えば、漢字の「癌」と平仮名・片仮名の「がん」「ガン」は、実は医学的には使い分けられています。癌は上皮細胞に由来する悪性腫瘍で、皮膚癌、肺癌、胃癌、子宮頸癌などに使われます。がん・ガンは癌を含むすべての悪性腫瘍を指します。癌ではないがんに何があるのか気になりますが、難しくてちょっと調べたくらいでは上手く説明できないです(笑)

フランス人医師に聞く、フランスの子宮頸がんを巡る医療事情とコルポスコピー用カメラの可能性

Makuakeの家電ジャンル体験会でユニークアイテムを見る

Makuakeさんの家電ジャンル体験会に出席しました。

クラウドファンディングサイト改め、応援購入サイトを名乗るようになって久しいMakuakeさんですが、2月には「サポーターレビュー」機能、3月7日には「Makuakeアフターサポート」を開始するなど、ユーザーと開発者の双方が少しでも快適かつ安全にやりとりできるよう取り組みを続けています。

新しい2つの機能はいずれも応援購入者(サポーター)向けのサービスです。サポーターレビューはプロジェクトレビューに寄せられる各プロジェクトのサポーターからの評価をもとに、総合的な評価を算出して5つ星で表示するもの。

Makuakeアフターサポートは小型モビリティのプロジェクトを対象に、リターンから2年間、Makuake故障受付センターでオペレーターが故障の状況に応じて修理完了まで補助するという内容です。

なお、小型モビリティとは、第一種原動機付自転車、第二種原動機付自転車、特定小型原動機付自転車を指しています。

体験会では沢山の商品が展示されていましたが、明治さん、WILLTEXさん、シロカさんは開発者や広報担当が来場して壇上で挨拶し、商品の特徴やMakuakeのプロジェクトに応募した背景などについて語りました。

目立っていたのは製菓会社の明治さんによるきのこの山をモチーフにした「きのこの山ワイヤレスイヤホン」。家電業界では飛び道具的なポジションの商品になります。今回3,500台限定で発売し、プロジェクト開始直後に完売しました。

イヤホンの機構的な部分はスリープトラッカーの販売代理店などで知られるウェザリー・ジャパンさんが開発に関わっていて、音楽や通話がきちんと楽しめる完成度に仕上がっています。また、「きのこの山をグローバルブランドに成長させるため」として、スマホと連携利用する世界の144言語への同時通訳機能を備えています。

もっともこの商品は機能面よりデザインが最大のポイント。耳に装着しているだけで注目されることは間違いなく、会話の掴みにも確実に使えるアイテムです。充電ケースもお菓子のパッケージを模していて遊び心満点。きのこの山でこれをやったからには、次はたけのこの里でも何かやってくれるのではと注目してしまいますね。

WILLTEXさんの2WAY電子レンジバッグ「WILLCOOK PACKABLE」は、なんとCES 2024で最優秀賞に当たる「CES 2024 Innovation Awards Best of Innovation Honoree」を受賞したイノベーティブな商品。簡単に言うと物を温められるカバンです。

保温機能、保冷機能、温め機能を備え、さらに発熱部分のパーツを取り外して緊急時の暖房器具としても利用できます。

糸の一本一本が発熱する布製ヒーターになっていて、日本だけでなく、中国・韓国・台湾・アメリカ・EU諸国で特許を取得している、Made in Japanな技術。最大130℃まで発熱でき、10分で100℃に到達。最高温度でも布の温度なので直接触れても火傷することはないそうです。と言っても、ずっと触れていたら低温火傷するのではないかとは思うのですが。

市販のモバイルバッテリーが使用でき、付属のケーブルを使用してパソコンや自動車のUSBポートからの充電にも対応します。お弁当を持ち運ぶ機会の多い人や、アウトドアによく行く人などにとても良さげですよね。

調理家電やコーヒーメーカーなどで近頃存在感を増しているシロカさんは、可搬性に優れて柔らかい風からしっかりした強風まで起こせるポータブル扇風機「ANDON FAN」を出品。昨年発売した製品をブラッシュアップして、涼し気な新色を追加し、さらに専用収納袋も用意しています。

製品名のANDONは、行燈(あんどん)から来ています。行燈は電灯が普及する前に使われていた可搬性に優れた明り取りの道具で、手に持ってかざす提燈(ちょうちん)と違って、室内などに設置して用いていました。行燈は風を送り出す道具ではないのですが、使う時に取り出してどこへでも手軽に持ち運べる、暮らしの必需品ということで名前に用いたとのことです。

この製品、我が家で一昨年モデルを使用しています。昨年の猛暑ではめっちゃお世話になりました。バッテリー駆動でき、コンパクトなのにパワフルなので冷房の状況などにも合わせて、部屋の中心から足元、ベッドの上、棚の上など、様々な場所に置いて利用していました。音が静かで首振りができるので、夜中にも使いやすかったです。

コンサルティング業界で働きたい人材を育成するアカデミーが登場

コンサルティングアカデミーさんの第1期生募集開始に先立って行われた、発表会のレポート記事がマイナビニュースさんに掲載されました。PR記事になります。

普段よく担当する家電やPC、あるいはそれらの流通やBtoB向けの情報とはおもむきの異なる内容で、コンサルティング用語を調べながら書きました。こういう今まで触れて来なかった業界に触れる仕事は結構好きです。あまりそういうのばかりやっていると下手の横好きと言わてしまいそうですが(笑)

「リスキリング(reskilling)」や「コンサルテイティブ(consultative)」には、簡単に解説を入れいてたのですが、ざっくり削られてしまいました。コンサルティングに興味のある人なら知っていて当たり前ということなのかしら。特にコンサルテイティブは他の業界や学生にはなかなか見る機会のない言葉だと思うのですが。

コンサルティングアカデミーに参画する企業には、PwCコンサルティングさんやデロイト トーマツ コンサルティングさんといった大御所が並びます。この両者は世界四大会計事務所(ビッグフォー)と呼ばれ、会計監査、税務、法務、ビジネスコンサルティングなどを総合的に手掛けるワールドワイドの企業。どちらも、メインの会計事業は19世紀半ばにスタートしており、規模だけでなく企業としての歴史もずば抜けた存在です。

発表会ではアカデミー長の内田士郎氏のほか、PwCコンサルティング 代表執行役CEO PwCアジアパシフィック コンサルティングリーダーの大竹伸明氏や、デロイト トーマツ コンサルティング 代表執行役社長の佐瀬真人氏といった日本法人の代表が挨拶に登壇しました。このことをもってしても、業界がアカデミーに掛ける期待と信頼を感じます。

コンサルティング業界に転職したい若手ビジネスマンや、就職を目指す学生に注目して欲しいアカデミーだと思いました。

コンサルティング業界で働きたい人を業界横断でバックアップするアカデミー